ヴァニラウェア×アトラスの新作
『オーディンスフィア レイヴスラシル』とは?

——本日はヴァニラウェアの神谷さんと大西さんに、新作についてお聞きします。まずは簡単に自己紹介をお願いします。

神谷ヴァニラウェア代表の神谷です。8年前に作った『オーディンスフィア』(PS2)のディレクターです。レイヴスラシルではディレクションを大西に任せて、原作者としてちょこちょことお手伝いしてます。

大西私はプログラマーですが、本作ではディレクターをやっています。黎明期からのメンバーなので、オリジナル版ではメインプログラマーを担当していました。…今回も実は、プログラマーもやっています。

——では早速、『オーディンスフィア レイヴスラシル』について教えてください。

神谷オーディンスフィアという北欧神話をベースにした2DアクションRPGをHD化とともに大改造した作品です。アトラス広報の宇田さんが「新本格HDプロジェクト」とか「リ・クリエイト作品」と銘打ったりしております。

大西新本格ってなんだろう、というのは僕らにとっても未だにミステリーです(笑)アトラス広報の宇田さんが「僕いま、新本格ミステリーにはまってて…」と言っておられたので、あまり意味はないんだと思います。

——リ・クリエイト作品とは? リマスターとはどう違うのですか?

神谷実のところはじめはリマスターだけのつもりだったんですが…(笑)

大西いざ過去のデータを開くとずいぶん前の作品なので、正直、荒削りな部分も多かったですね。8年の間に出したタイトルで、弊社としてもたまった経験や技術がありましたし、お客様のニーズも幅広くなったと思います。そこで、今作では単なるHD化に留まらず、「もしいまこれを作ったならどうするか?」というコンセプトで、2DアクションRPGとしての遊びやすさ、特に爽快感を重視してシステムを刷新しているんです。

——爽快感、ですか? 具体的にはどう変わったのでしょうか?

大西例えば、全体的にプレイヤーキャラクターの機動性が増して、操作感が大きく向上しています。さらに、全てのキャラに防御やバックステップなどを追加し、見た目にも攻撃などのアクションは一から作り直しています。ゲーム部分のプログラムは1行もクラシック版とは共通になってないです。完全に別々に2つ入ってます。

神谷僕は今回助っ人役なのでアクション部分に口出ししていなかったんですが、社内で動いているものを見たときは、様変わりにかなり驚きましたね。

——それはなぜでしょうか?

神谷スピード感と、それに操作の快適さも全然違います。アクションに関しては完全に違うゲームですね。

大西普通のリメイクであれば全体的に見た目から調整を施す方向になるかと思いますが、今作ではPS2版発売から時間が経っていることもあり、旧来のスキルまわりも含めてシステム全体から大幅に変えているんです。アイテム周りもゲーム性よりも理解しやすさを重視し、シンプルな仕組みに作りなおしました。なので、ほぼ新作のゲームと思ってプレイしていただいても良い内容になっています。
ゲームバランスとしても、全体的にハードだったPS2版に比べて遊びやすい調整にしているつもりです。せっかく2つ入っていますので、両方遊んで差を楽しんでいただけたらと思います。クラシック版も、面倒くささを前向きに捉えて、そういうゲームとして工夫しながら遊ぶと、独特の面白さがあるんですよ。処理落ちは直してありますので、よろしければぜひ(笑)